ストーリー作品

これは、悲しい歌の記録

ELEGEIA

エレゲイア

――聖暦546年。
人間社会を侵食する病魔レギオン。
【ELEGEIA-エレゲイア-】は、その不毛な争いに終止符を打つ、最後の一歌だという。
3年前、レギオンの襲撃で家族を失ったシャンは、新しい生活に慣れはじめていたが、
どこか当時の喪失感をひきずったまま過ごしていた。
そんなある日、超大型レギオンの出現により、都市は機能停止に陥る。
襲撃の中心にいたのは、3年前と同じレギオンだった。
「あの時と同じ、同じだ……俺は、何もできないまま……!」
混乱の中で、シャンはELEGEIAの発動権限を手に入れ、歌い手である歌姫に発動を迫る。
しかし、その救済の歌は止められることとなり――。

神はいない、されど名は在る

DEUS ex machina

デウスエクスマキナ

――聖暦528年。
人類の寿命が短くなり続ける事態を受け、進歩してきたハギオン技術。
その普及により、現代社会は刻々と死を克服しつつあった。
学生であるクリスティアは、教授をからかうように冷笑する。
「知恵の実を食った挙げ句、自分たちで命の実を作って得ようと言うの」
クリスティアは神を語りつつ、しかし、その口で神を否定し、しかし神の名を用いて語る。
神などいない世界で、神の奇跡のように、人智の至らない終末、
【機械神による終演-デウスエクスマキナ-】、いずれそれは起こると――。

其は子、其は慟哭する者

FILIUS

フィリウス

――聖暦546年。
其は何ぞ。
其は神か、御使いか、はて、竜か、悪魔か。
其は災いか。
否。
其は【子-フィリウス-】である。
産まれ落ち、声を上げるだけの。
死の声を持つというだけの、ただの――。

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